目標を掲げることが周囲の理解へ繋がる
音大を受験するには周囲の理解が必要不可欠だと感じています。金銭面、そして音楽に集中できる環境。音大に限ったことではありませんが、大学にかかる費用はまず学生が自分で負担することは難しいです。はっきり言って私学は無理です。
しかしそれよりも音大に入るまでにかかるお金が、バイトができない高校生、受験を控えた高校生は工面できません。音大受験にかかる一番のお金はレッスンの費用。教授クラスになると一回のレッスンが万単位。それを月に数回。そしてその先生にレッスンをしてもらうたなら新幹線に乗ってでも通いにいく、そのための交通費。まず自分ひとりだけでは無理ですし、大学に入ってからも自分で賄おうと思ったら練習の時間がなくなります。
この練習時間の確保は受験期も入学後も重要です。音楽というのは毎日の積み重ねですので、日々の練習ができない状況に陥ると大学生活がただ辛いものになります。レッスンは毎週ありますし、試験では演奏をしなければなりません。大学では一般教養などの必須の授業もありますので、練習だけできる場所ではありません。よほど効率のよい人、技術が完成している人でもないかぎり遊ぶ暇もなく必死で食らいついていく必要があります。
この、金銭面や練習ができるという環境を作ってもらえなければ音楽の道を志すことは困難を極めます。だから周囲の理解が必要不可欠になってきます。ですので、反対されたなら理解を得るために説得しなければなりません。
私は音楽をやるということは特に反対はされませんでしたが、金銭的なこともあり「演奏をしないで教師になるなら教育大学に行ってほしい」と言われました。私は教師になりたいわけではなかったので「ピアノを弾くことが好きだ。演奏家になれるか実際はわからないけれどピアノをしたい。教えることではなく演奏の勉強がしたいし、ピアノは死ぬまで続けたい」と言い続けて音大に行くことの理解を得ました。
なぜ音大に行きたいのか、そこで何をしたいのか、将来的にどうしたいのか、好きなことのために努力できることがどれだけ幸せなことか。自分の中にはっきりとして目標を掲げることが、周囲の理解へ繋がったと思います。